無論、製薬企業も指をくわえてこの事態を見守っているわけではなく、あらゆる手段で生産性の向上を図っている。いわゆる「成果主義」制度の導入もその一つだ。製薬業界では一九九七年ごろに武田薬品が先鞭をつけ、以降続々と各社がこの制度を導入した。とはいえ、この制度は各方面で評判がよくないのはご存知の通りだ。スタンドプレイに走る者が出る、発言力の強い部署だけが高評価を独占してしまう、不公正な評価が社員のやる気を失わせるなどといった点は、よく指摘されているところだ。
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製薬会社の研究部門に話を限れば、半年程度の短いサイクルで研究テーマの評価を行った点が最も問題であろう。創薬研究は数年、さらに基礎研究となればもっと長いスパンでないと目に見える成果など出ない。そこを無視して半年ごとに何かしらの結果を求められることになったため、帳尻合わせ的な結果を駆け込みで出すことに皆が汲々としてしまったのだ。