鉄は、全身に酸素を運ぶタンパク質ヘモグロビンに必要なミネラルです。肉や魚をふつうに食べていればヘモグロビンと一緒に鉄も摂れますし、食事に柑橘類もしくはビタミンCを加えれば鉄分の吸収も良くなるので、健康(栄養)補助食品としての鉄の量はそんなに要りません。ヘム鉄というヘモグロビンに含まれている鉄分は吸収がいいといわれていますが、実際はどうでしょうか。確かにヘモグロビンとして摂取したヘム鉄の吸収率はいいのですが、ヘモグロビンから分離したヘム鉄単独の吸収率は極端に落ちます。したがってヘム鉄をわざわざサプリメントで摂るよりは肉や魚で摂るほうが賢明です。健康(栄養)補助食品で摂るなら、少量だけを食べ物からつくられた無精製鉄で摂るといいでしょう。また亜鉛と銅は、無機酸と有機酸の亜鉛と銅は吸収されるときに互いに競争しあう関係にあります。先を争って、一つしかないドアから中に入ろうとするようなものです。ですから無機酸と有機酸の亜鉛と銅は、4時間くらいずらして摂ったほうがいいのです。無機酸や有機酸の亜鉛と銅が一緒に入っているマルチミネラルの健康(栄養)補助食品をよく見かけますが、吸収の効率はよくありません。これに対して、AACや無精製の亜鉛と銅は吸収される際に、専用の入り口を持っているようなものなので、お互いの吸収の邪魔をすることはありません。銅は通常の食生活で十分に摂れるミネラルなので、健康(栄養)補助食品で摂る必要はありません。亜鉛のほうだけを、AACよりは栄養素をチームごと摂れる食べ物由来の無精製亜鉛のサプリメントで摂ればいいでしょう。